February 03, 2011

リヨンの古本屋さんで・・・・

 先日の買い付けで、パリへ行く前に訪れたフランス南東部の都市リヨン。パリよりは小さな街でしたが、やはり「第2の都市」と言われているだけあって、街もそれなりに栄えていましたし、有名店や百貨店もあって、メトロやトラムなどの線も充実していたので、かなり住みやすい街なんだろうな~という感じがしました。

 そして、リヨンは意外とアンティークのお店や蚤の市なども多く、今回、短い滞在でしたが、色々と素敵なアンティークとの出会いがありました。

 リヨンの街にある大きなアンティークモール、その中にあるアンティークショップは高級品ばかりを扱うお店が多くて、殆どが「目の保養~」という感じだったのですが、その中で、若いムッシューが経営するとても素敵な古本を扱うお店がありました。

 きっと高い本ばかりなんだろうな~と思って覗いてみましたが、その膨大な量の本の山からは、比較的お手頃な掘り出し物の本もありました。そのお店で色々素敵な本を見つけてきましたので、その中からちょこっとご紹介・・・・
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 ↑小さなサイズの可愛らしい本です。特に手前の茶色いミニ本は、手のひらサイズで本当に可愛いです!

 そして、こんな趣きのある本も・・・
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 とても重厚感のあるデザインの素敵な本です。置いているだけで、存在感がありますね・・・・。
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 残念ながら、金具が一箇所取れてしまっていますが、その他は、大きなダメージも無くとても状態が良いです。

 上記↑でご紹介してきた本はどれも1800年代後半から1900年代初頭の古い本ですが、これよりももっと古い本も・・・。ナポレオン帝政時代の本や、ルイ王朝時代の本など、かなり年代ものの本がたくさん並べられているガラスのショーケースの中から、ムッシューが色々貴重な本を出して見せてくれました。どれも美術館にあるような素敵な本ばかりで・・・、中には一冊数百ユーロもするお宝本もあったりして、私たちも「見るだけ、見るだけね・・・」なんて言いながら楽しませてもらいました。

 その中からムッシューが、古くてもお手頃な価格のものを何冊かピックアップして手渡してくれました。おそらくこれもルイ王朝時代のとても古いものだと思うのですが、ムッシューがすすめてくれた本がこちら・・・
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 とても年代を感じさせる、古びた風合いの趣きのある本です。紙の質感とか、印刷やインクの状態など、明らかにこれは古い本!と分かります。比較的お安いお値段で買い求めることが出来たのですが、きっとこれはかなり貴重な本に違いない!と思いますので、もう少しちゃんと調べてから店頭に出したいと思います。

 そして、比較的新しい1950年代頃の本も・・・・
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 とても綺麗なブルーの表紙が目にとまり、手に取った本です。こちらは「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」です。美しい表紙のデザインに惹かれて連れて帰った一冊です。

 とても優しくて、色々と本を紹介して下さった店主のムッシュー。ムッシューからこんな本のプレゼントもいただきました。
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 とても大きくてどっしりとしたリヨンの歴史本です。リヨンの古い地図や絵、写真などもあって、リヨンを訪れた後に読むと中々興味深い内容です。こちらの本はムッシューからのプレゼントでしたので、お店では販売せずに、リヨンを訪れた記念として、私の宝物にしますね!

 とても親切なムッシューは、荷物の多い私たちを気遣って、「ちょうどお昼休憩に出るついでだから・・・」と、車で私たちを最寄りのメトロの駅まで送ってくれました。本当に色々と荷物が多かったので、とても助かりました!リヨンで生まれ育って、ずっとこの地を離れず、地元でお店を開き、パリよりもリヨンが大好き!だと言っていたムッシュー。本当に親切で素敵な方でした。ムッシューと素敵な本たちに会いに、またリヨンを訪れたい!と思いました。

 ムッシューのお店からは、他にも素敵なお気に入りの本を連れて帰ってきています。とても美しい装飾の本や、アイボリーのミサ典書など・・・。次回のHPの更新でご紹介しようと思っています。今、少しずつ更新の準備をすすめていますので、週明けには本などの小さなアンティークのアイテムを何点かHPのPRODUCTSのページでご紹介する予定です。また更新した際には是非ご覧になって下さいね。

 <おまけ>
 リヨンと言えば、「星の王子様」の作者であるサン=テグジュぺリの生まれ故郷でもあります。
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 リヨンのベルクール広場にはサン=テグジュぺリと星の王子様の銅像があります。ちょこんと後ろに立っている王子様が何だか可愛いですね。